たましいの帰省先

日々について

劫初

劫初(ごうしょ)は、仏教用語で世界のはじまりのことを指します。

友達が増えるということは、この頃ではあまり起こらないイベントだと思います。新しく知り合うには結構体力を使う。それを億劫に思ったり、尻込みしたりしないように心がけたい。

私が生きている人生は20数年前に始まって、これから先60年くらいは続いていく(といいと思う)。毎日寝て起きて、誕生と死を繰り返して進んでいくことを私はとても尊いことだと思っています。毎日目を覚ますと世界が始まっていく。

いつも、できるなら、世界が始まっていくことを楽しみに目覚めたいと思う。寂しかったり悲しかったりばかりの日々を過ごしているけれど、それが私は好きです。電車の窓から白っぽい家々の屋根や集合住宅の窓を見たり、そういった静かな瞬間が紛れ込んで、かなり日々に満足しています。

寒くなって、年の瀬が近づいて、なんとなくソワソワするのが楽しい。今年も穏やかに終えたい。

そういえば、目の下のクマがひどいのでテディというあだ名をもらった🐻

Haba na haba hujaza kibaba

ローマは一日にしてならず。タイトルはスワヒリ語では少しずつが一杯になる、という意味です。確か米粒かなんかの。


学園祭が終わりました。それだけ。突き上げるような喜びも、達成感だってない、ただドタバタと5日間が過ぎて、いつのまにか94回目の日常が終わってしまった。だけどまた95回目の日常が始まる。そこに私はいないけど。来年はきっともっともっと楽しいお祭りになる。続いていくことは救いですね。

もうすぐ多磨を出ます。就活も始まる。新しい友達ができた。変わることは救いですね。生活は続き、日々は更新される。

いつまでも忘れないことなんてないけど、覚えておきたいことはたくさんある。記憶が薄れることは経験を失うことと同義ではないのかもしれない。寂しいことは悪いことではなくて、積み重なる日々は、尊い。

今夜はブギーバック

多磨に住み始めました。1ヶ月弱のひとり暮らし。

家族と離れて、私は私の情けなさをたくさん思い知りたい。一人では満足に生きてもいけないことをきちんと噛み締めなきゃいけない。

初日から終電帰りなのはかなりキてる感じがしますが、遊んでたわけではないので許してあげたい。夜ご飯食べたい。

中央線の満員電車は憎んでいるんだけど、高架から見える家々の屋根やその窓の明かりのことをとても好いているのでまあ良い。終電てかなり騒がしいんですね。

やることが多いのに全て追い付いていなくて苦しい。とにかくしばらくバイトを休んで、来るべきお祭りに向けて集中することにします。

今日はよく晴れていたのでよく働きましたよ。どうせ燃え尽きてしまうなら最後まで見届けましょう。冬に花火をしたら気持ちが良さそう。燃え残った切れ端だって愛してあげる。

所感

朝の光の中でこれを書いていて、西武国分寺線に乗っていて、スワヒリ語の動詞を暗記していて、今はそれをサボってこれを書いている。


誰かのブログで読んだ「意識が儚い」って言葉をよく思い浮かべていて、本当に私はそれだと思う。だからこそもっと記録をしなければいけない。なのに日記は一月前に書いたっきり止まってしまっている。


属する集団の中でも私はかなり扱いにくい存在だってことを自覚はしていて、申し訳ない恥ずかしいと思っていたんですが。今朝顔を洗いながら、御しやすい人間になってたまるかと思ったので、これからはあまり悩まないでいいと決めました。協調性を諦めるとかいう話ではないです。

ものすごいエネルギー量で幸せだなあと思えた頃と比べたらしみったれた生活をしているけれど、過去のどの時よりも今の方が私に合っている。それをとても嬉しく思う。

スワヒリ語の単語帳にある動詞群の一番初めの単語は-bariki(祝福する)だった。私は私の日々を祝福する。朝なので。

月が満ちそう

ここ数日急に寒くなって、気持ちが引き締まる思いがする。冬の夜みたいな音楽が好きです。

寒くて孤独な気持ちがするから冬が好き、という人を知っている。洒落たマフラーがとても似合う。毎日のように顔を合わせていても絶対に踏み込まないところがそれぞれあって、寂しいねって言い合うのは滑稽だろうか。情けなくていとおしいと思う。

帰りの電車で、もう何年も会っていなかった幼なじみを見かけた。声をかけたかったけど、口実がなくて止してしまった。歩いて帰途に着く彼にはきっと気づかれていないけど、昔みたいに軽口叩いてみたいなあと思いながら自転車で抜かした。臆病さが恥ずかしい。

歩いていける所に住んでいても、お互い交わらない生活をしていて、思い出すこともそんなになくて、今は話も合わない。だけど確かに仲良しだった時代があったことを不思議に思う。


今夜は満ちそうな月が白っぽく光って、大層さびしく気持ちの良い夜です。夜が好き。今晩は冷え込みそうだから、風邪を引かないようにね。

前髪を切りたい

金木犀の花も落ちてすっかり秋みたいな空気になった。一年の中でも一番忙しい季節が秋です。

歩いていて、ふと気がついてしまって、どうやって今まで歩いていたのかわからなくなってしまうことがある。何もかもが違和感に包まれて、「そうじゃない」ことだけが分かる。ゲシュタルト崩壊みたいな。バカみたいだけど、生活すべてにそんな感じがしている。息をしてご飯を食べて寝ていれば普通に日々は過ぎていくし、表面上何一つ変わることなんてない。だけど完全に違う。

変化は大切ですね。一秒たりとも同じ自分はいないし、もちろんあなたも世界もそうですね。早く変わりたい。早くどこかへ行ってしまいたい。足元が見えていないとかそういうのはいいです、そんなの知らない。せめて変わっていく速さが同じならいいのにと思います。

最近花を買ってないことが気にかかる。私が私のために選ぶものが少なすぎる。ゲシュタルトって名前のタルトがあったらいいと思います。秋は夕暮れが一等うつくしいですね。風邪を引かないように気を付けてね。

ムーンウォーク

昨日、久しぶりに使ったネイルポリッシュはムーンウォークという名前で、月面みたいなうすいグレーをしている。

個別塾でのバイトがある日は23時より前に帰宅できない。最寄り駅に止まる電車は23分後まで来ない。どうしてこんなことしてるんだろうと思う。

11月は丸々ひと月大学のそばに住むので、今日は家賃を振り込んだ。この夏稼いだ10万が一瞬で溶けて、どうしてこんなことしてるんだろうと思う。

好きな色の話をします。グレーとネイビー。合わせやすくて肌馴染みがいい。高校からの親友が数年前にくれた深い紺色のネイルポリッシュもずっとお気に入りです。

視力が低いのに裸眼なので、夜は明かりが全部星に見える。星は見えない。月面を歩けるなら、今すぐ飛んで行って二度と帰らなくてもいい。